ジビエの食べられる街 鶴巻温泉
温泉地の食文化「しし鍋」をヒントに
神奈川県秦野市の鶴巻温泉は、新宿からおよそ1時間。
丹沢・大山の山々を臨む小さな温泉地で、ハイキングや登山の玄関口でもあります。
かつては冬になると旅館や飲食店でしし鍋が登場し、訪れる人々の楽しみのひとつとなっていました。
その「ジビエを食す」文化を現代のスタイルにアップデートし、新たな地域ブランドとして育てているのが、グルメキャンペーン「ジビエの食べられる街 鶴巻温泉」です。
多彩なジビエメニューでおもてなし
この取組を推進しているのが、地元の飲食店が中心となって街おこしのために結成した鶴巻温泉活性化協議会です。
2020年に開始したキャンペーンには、レストラン、居酒屋、旅館、カフェなど16店舗(2025年10月現在)が参加し、各店が個性あふれるジビエ料理を提供しています。
ハンバーグやカレー、焼き肉や串焼き、ピザやパスタなど、多様なジビエメニューが次々と生まれ、訪れるたびに新しい味に出会えるのが魅力です。
この取組は2021年に関東商工会議所の「ベスト・アクション表彰」を受賞しています。
※上記マップは2024年11月時点のもので、現在の参加店は一部変更となっています。
キャンペーンの発展に向けて
当社は、ジビエ肉の卸販売と加工食品の開発・販売を通じ、キャンペーンを支えています。
2022年には「丹沢ジビエ」ブランドを立ち上げ、飲食店への肉の安定供給を実現しました。
また、自社オリジナルのレトルトカレーやソーセージは、地域を訪れる方のおみやげのほか、都市部でのイベントやマルシェでも販売され、地域の魅力を発信するツールとなっています。
鳥獣被害を地域資源に
秦野市では近年、野生鳥獣による農作物や森林への被害が問題となっています。
その対策として、秦野市は捕獲したイノシシやシカをジビエとして活用する体制を整え、秦野商工会議所が市内飲食店によるジビエメニューの提供を支援しています。これらと連動し、「ジビエの食べられる街 鶴巻温泉」は地域の課題を資源へと変える官民協働の取り組みとして発展しています。
行政と民間が手を取り合い、課題をチャンスへ――持続可能な地域振興のロールモデルとして注目を集めています。
「訪れる人」から「暮らす人」へ
鶴巻温泉の魅力は、「温泉」や「登山」に加えて、地元ならではの「食」や「人とのふれあい」を通じて、五感で楽しめる“体験型の街あるき”を味わえることにあります。
新しいメニューやイベントで表情を変える街は、いつも新しい発見と出会いにあふれています。
“訪れるたびに楽しめる場所”から、“いつか暮らしたい街”へ。まちづくりの挑戦は続きます。
日本有数のカルシウム含有量を誇る名湯「鶴巻温泉」へようこそ(秦野市ホームページ)
https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1564358337204/index.html
